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0421 よぎってしまう危険球の記憶

更新日:4月21日

野球でピッチャーが投げたボールがバッターの頭部などに向かってしまい、死球となることがあります。ピッチャーにとって意図したものではなく、「思ってもいないのに、ボールが抜けてしまって、当たってしまった」ということになります。今流にいうとトラウマになってしまいます。そのため、後々、投球のときにそのイメージがよぎってしまい、パフォーマンスが低下してしまいます。ときにはイップスにも発展します。

 この死球は予想外のものだったので、自分でコントロールできなかったこととなります。ということは、「いつまた起きるかわからない」という不安を残すことになり、似たような場面では、「ぶつけるぞ」という自動思考(突然、勝手に生じる考えやイメージ)が生じてしまうのです。

 本人は、驚き、慌ててしまい、しかも「予言」のように受け止めてしまうことが多いです。しかし、これは予言ではなく、「気を付けよう」という注意、アドバイスなのです。例えば、ある草原でライオンに襲われそうになって逃げのびた後、似たような草原に来ると、「ライオンに襲われるぞ」という自動思考が浮かぶでしょう。これはライオンから身を守るため「気を付けよう」という警報、アドバイスです。「ぶつけるぞ」という自動思考も同じことです。

 当然対処法はあります。またどこかで説明したいと思います。



 
 

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